Tailscale の導入
Tailscale とは
Tailscale は、簡単に使える VPN サービスです。インストールするだけで、異なるネットワークにあるデバイス同士を安全に接続できます。
学外から研究室のサーバに接続したい場合に便利です。
仕組み
Tailscale は WireGuard という VPN 技術をベースにしています。 各デバイスに Tailscale をインストールすると、それらが同じ仮想ネットワーク(Tailnet)に参加し、直接通信できるようになります。
自宅PC ─────┐
│
スマホ ─────┼──── Tailnet ──── 研究室サーバ
│
大学PC ─────┘
インストール
Windows / macOS
- Tailscale にアクセス
- 自分の OS 用のインストーラをダウンロード
- インストール後、ログイン(Google / Microsoft / GitHub アカウントが使えます)
iOS / Android
App Store または Google Play から「Tailscale」をインストール。
Linux(サーバ側)
curl -fsSL https://tailscale.com/install.sh | sh
sudo tailscale up表示される URL にアクセスして認証します。
初期設定
1. アカウント作成
Tailscale を初めて起動すると、ログイン画面が表示されます。 Google、Microsoft、GitHub などのアカウントでログインできます。
ノートゼミでの利用
ゼミで Tailscale を利用する場合は、小杉から招待を送ります。 招待メールのリンクからチームに参加してください。
2. デバイスの確認
ログイン後、Tailscale Admin Console で接続中のデバイスを確認できます。
各デバイスには 100.x.x.x 形式の IP アドレスが割り当てられます。
使い方
サーバへの接続
Tailscale が起動している状態で、サーバの Tailscale IP アドレスを使って SSH 接続します。
ssh ユーザー名@100.x.x.xまたは、VSCode の Remote-SSH で接続:
~/.ssh/config に追加:
Host server-tailscale
HostName 100.x.x.x
User ユーザー名
RStudio Server への接続
ブラウザで http://100.x.x.x:8787 にアクセスすると、RStudio Server のログイン画面が表示されます。
セキュリティ
- 通信は WireGuard で暗号化されています
- Tailscale にログインしたデバイスのみが Tailnet 内のデバイスにアクセスできます
- 不要になったデバイスは Admin Console から削除できます
トラブルシューティング
接続できない
- Tailscale が起動しているか確認(メニューバー/タスクバーのアイコン)
- 相手のデバイスも Tailscale が起動しているか確認
- Admin Console で両方のデバイスが「Connected」になっているか確認
接続が遅い
- Tailscale は可能な場合、デバイス間で直接通信(Direct)します
- 直接通信できない場合、リレーサーバ経由(Relayed)になり、速度が低下することがあります
- Admin Console でルート状況を確認できます