R / RStudio のセットアップ
R とは
R は統計解析とデータ可視化に特化したプログラミング言語です。心理学・社会科学の研究で広く使われています。
R のインストール
Windows
- CRAN(The Comprehensive R Archive Network) にアクセス
- 「Download R for Windows」をクリック
- 「base」をクリック
- 「Download R-x.x.x for Windows」をクリックしてインストーラをダウンロード
- インストーラを実行し、デフォルト設定のまま進める
Mac
- CRAN にアクセス
- 「Download R for macOS」をクリック
- 自分の Mac に合ったバージョンを選択
- Apple Silicon(M1/M2/M3/M4):
arm64版 - Intel Mac:
x86_64版
- Apple Silicon(M1/M2/M3/M4):
.pkgファイルをダウンロードしてインストール
画面左上の メニュー →「この Mac について」で確認できます。「チップ」に「Apple M1」などと表示されていれば Apple Silicon です。
RStudio のインストール
RStudio は R を使いやすくする統合開発環境(IDE)です。R 単体でも動きますが、RStudio を使うことで効率的にコードを書けます。
- Posit 社の RStudio ダウンロードページ にアクセス
- 「RSTUDIO DESKTOP」の無料版(Free)をダウンロード
- インストーラを実行
R を先に、RStudio を後にインストールしてください。RStudio は R の存在を前提として動作します。
Rtools のインストール(Windows のみ)
Rtools は Windows 環境でパッケージをソースからコンパイルするために必要なツールセットです。Mac では不要です。
- Rtools のダウンロードページ にアクセス
- インストールされている R のバージョンに対応する Rtools を選択
- インストーラをダウンロードして実行
- デフォルト設定のまま進める
多くのパッケージは install.packages() でバイナリ版がインストールされるため、Rtools がなくても問題ありません。ただし、開発版パッケージのインストールやソースコンパイルが必要な場面では Rtools が必須です。あらかじめ入れておくと安心です。
RStudio の初期設定
プロジェクト機能を使う
RStudio では「プロジェクト」単位で作業するのが基本です。
- File → New Project → New Directory → New Project
- プロジェクト名とディレクトリを指定して作成
プロジェクトを使うと、作業ディレクトリが自動的に設定され、ファイルの管理が楽になります。
推奨設定
Tools → Global Options から以下の設定を変更しておくことを推奨します。
- General → Workspace
- 「Restore .RData into workspace at startup」を オフ
- 「Save workspace to .RData on exit」を Never
- Code → Saving
- 「Default text encoding」を UTF-8
R を起動するたびに前回のデータが読み込まれると、「どのスクリプトからこの変数が作られたのか」がわからなくなります。毎回スクリプトを最初から実行する習慣をつけましょう。再現性のある分析の第一歩です。
パッケージのインストール
R の機能を拡張するには「パッケージ」をインストールします。RStudio のコンソールで以下を実行してください。
# tidyverse: データ操作・可視化の定番パッケージ群
install.packages("tidyverse")正しくインストールされたか確認するには、以下を実行します。
library(tidyverse)エラーが出なければ成功です。
動作確認
すべてのセットアップが完了したら、RStudio のコンソールで以下を実行してみましょう。
# R のバージョン確認
R.version.string
# 簡単な計算
1 + 1
# グラフの描画
plot(iris$Sepal.Length, iris$Sepal.Width,
main = "iris dataset", xlab = "Sepal Length", ylab = "Sepal Width")グラフが右下の Plots ペインに表示されれば、環境構築は完了です。
トラブルシューティング
パッケージのインストールでエラーが出る
- Windows: Rtools がインストールされているか確認
- Mac: Xcode Command Line Tools が必要な場合があります。ターミナルで
xcode-select --installを実行 - ネットワーク環境(プロキシ等)が原因の場合もあります
文字化けする
- RStudio の設定で文字コードを UTF-8 に設定(上記「推奨設定」参照)
- スクリプトファイル自体の文字コードも UTF-8 で保存する(File → Save with Encoding → UTF-8)