R / RStudio のセットアップ

R とは

R は統計解析とデータ可視化に特化したプログラミング言語です。心理学・社会科学の研究で広く使われています。

R のインストール

Windows

  1. CRAN(The Comprehensive R Archive Network) にアクセス
  2. 「Download R for Windows」をクリック
  3. 「base」をクリック
  4. 「Download R-x.x.x for Windows」をクリックしてインストーラをダウンロード
  5. インストーラを実行し、デフォルト設定のまま進める

Mac

  1. CRAN にアクセス
  2. 「Download R for macOS」をクリック
  3. 自分の Mac に合ったバージョンを選択
    • Apple Silicon(M1/M2/M3/M4): arm64
    • Intel Mac: x86_64
  4. .pkg ファイルをダウンロードしてインストール
ヒントどちらの Mac?

画面左上の メニュー →「この Mac について」で確認できます。「チップ」に「Apple M1」などと表示されていれば Apple Silicon です。

RStudio のインストール

RStudio は R を使いやすくする統合開発環境(IDE)です。R 単体でも動きますが、RStudio を使うことで効率的にコードを書けます。

  1. Posit 社の RStudio ダウンロードページ にアクセス
  2. 「RSTUDIO DESKTOP」の無料版(Free)をダウンロード
  3. インストーラを実行
重要インストール順序

R を先に、RStudio を後にインストールしてください。RStudio は R の存在を前提として動作します。

Rtools のインストール(Windows のみ)

Rtools は Windows 環境でパッケージをソースからコンパイルするために必要なツールセットです。Mac では不要です。

  1. Rtools のダウンロードページ にアクセス
  2. インストールされている R のバージョンに対応する Rtools を選択
  3. インストーラをダウンロードして実行
  4. デフォルト設定のまま進める
ノートRtools が必要になる場面

多くのパッケージは install.packages() でバイナリ版がインストールされるため、Rtools がなくても問題ありません。ただし、開発版パッケージのインストールやソースコンパイルが必要な場面では Rtools が必須です。あらかじめ入れておくと安心です。

RStudio の初期設定

プロジェクト機能を使う

RStudio では「プロジェクト」単位で作業するのが基本です。

  1. File → New Project → New Directory → New Project
  2. プロジェクト名とディレクトリを指定して作成

プロジェクトを使うと、作業ディレクトリが自動的に設定され、ファイルの管理が楽になります。

推奨設定

Tools → Global Options から以下の設定を変更しておくことを推奨します。

  • General → Workspace
    • 「Restore .RData into workspace at startup」を オフ
    • 「Save workspace to .RData on exit」を Never
  • Code → Saving
    • 「Default text encoding」を UTF-8
警告.RData を保存しない理由

R を起動するたびに前回のデータが読み込まれると、「どのスクリプトからこの変数が作られたのか」がわからなくなります。毎回スクリプトを最初から実行する習慣をつけましょう。再現性のある分析の第一歩です。

パッケージのインストール

R の機能を拡張するには「パッケージ」をインストールします。RStudio のコンソールで以下を実行してください。

# tidyverse: データ操作・可視化の定番パッケージ群
install.packages("tidyverse")

正しくインストールされたか確認するには、以下を実行します。

library(tidyverse)

エラーが出なければ成功です。

動作確認

すべてのセットアップが完了したら、RStudio のコンソールで以下を実行してみましょう。

# R のバージョン確認
R.version.string

# 簡単な計算
1 + 1

# グラフの描画
plot(iris$Sepal.Length, iris$Sepal.Width,
     main = "iris dataset", xlab = "Sepal Length", ylab = "Sepal Width")

グラフが右下の Plots ペインに表示されれば、環境構築は完了です。

トラブルシューティング

パッケージのインストールでエラーが出る

  • Windows: Rtools がインストールされているか確認
  • Mac: Xcode Command Line Tools が必要な場合があります。ターミナルで xcode-select --install を実行
  • ネットワーク環境(プロキシ等)が原因の場合もあります

文字化けする

  • RStudio の設定で文字コードを UTF-8 に設定(上記「推奨設定」参照)
  • スクリプトファイル自体の文字コードも UTF-8 で保存する(File → Save with Encoding → UTF-8)